ガンジスに還る
また、インド映画を観てきました。
インド映画につきもの(?)の歌もダンスもない
かといって、観客を号泣させるような激しいストーリーでもない
シンプルで、ユーモアも感じる、きっとガンジス川の流れのように
静かでゆったりと流れてゆくようなストーリー。
撮影当時24歳というとても若い監督だからなのか
親の死を扱った映画ですが、重くなく、けれどずっと神聖さに満ちています。
観終わってから幾度となく、自分の内側に「死」というものへの問いが、ふぅっと現れます。
親とか、自分とか。あるいは愛する人とか。
ふぅっと、というのは、どどーーん!と重くならないってことね。
淡々と、粛々と、身近に死への問いを感じています。
それもこの映画の良さだと、私は思っています。
(映画の後は超単純にインドカレー。本当は映画の中に出てくる家庭料理が食べたかったんだけどなー)
実は、この映画。
これを観て、彼がとうとうインドへ行く気になるか、さらに行きたくなくなるか……
さあ、果たしてどう出るか!みたいな、笑。
私たちにとっては、キーになる重要な映画でもあったのです。
さて、結果はどうでしたでしょう?
お会いしたら、教えますね。
間に合えば、ぜひご覧ください。
東京は岩波ホールで、12月14日まで。
ちなみに、今年観た前回のインド映画はコレ。
インディアン・フィルム・フェスティバルから
『私のスールー (Tumhari Sulu) 』
「普通の主婦」が人気DJになる、女性の社会進出を描いたストーリー。
……って書くとなんか薄っぺらい感じだけど、
たくましく、柔軟に、周りを巻き込んで、諦めずに自分の望みを叶えていく、
女性が夢を叶える時のお手本になる、と言っても過言ではない
共感できるところがいっぱいの、とても素敵な映画でしたよ。