音楽の力〜Song of Lahore
またまた、愛と喜びを味わってきました。
この夏は『愛と喜び』を味わい尽くしている感じです。
観てきました。
ドキュメンタリー(実話)です。
「ラホール」はパキスタンの都市の名前。
千年以上も続く、芸術の中心都市でした。
70年代後半のイスラーム化の波、そして90年代に台頭し始めたタリバンによる歌舞音曲の破壊によって、音楽家たちはウェイターやリクシャの運転手など、転職を余儀なくされます。
そんな中でも演奏活動を続けてきた音楽家たちは、伝統音楽の継承・再生のために行動を起こします。
彼らはシタールやタブラなどの古典楽器を用いで、なんとジャズのスタンダードナンバーを演奏。
それをインターネットを駆使し、世界に打って出ます。
名曲「テイク・ファイヴ」をカバーしたプロモーションビデオは、世界中でセンセーションを巻き起こし、100万以上のアクセスを記録しました。
さらにその映像をイギリスBBCが取り上げたことをきっかけに、伝説のジャズミュージシャン、ウィントン・マルサリスが、世界最高峰のビッグバンドと共演させるべく、彼らをニューヨークへと招待するのです・・・
(100万以上のアクセスを記録した「テイク・ファイブ」のカバー)
ストーリーは「よくあるサクセスストーリー」になるのかもしれないけれど、
私はかなり感動して、自然に涙が溢れました。
「音楽」が奪われる現実が、存在しています。
けれど「音楽の力」は粘り強く、ただ当たり前に目の前の楽器を奏でる
彼らの演奏に、より一層の魂の輝きと美しさを
与えることになったのだろうと思います。
ジャズ・ミュージシャンのウィントン・マルサリスの言葉が印象的でした。
『ジャズは他者を受け入れてきた。虐げられたものの音楽だからだ』
サッチャル・ジャズ・アンサンブルを受け入れ、彼もまた「音楽の力」を信じ抜いた一人です。
シタールやタブラ、バーンスリでのスタンダード・ジャズなんて、奇をてらったもののように感じるでしょうか。
そうでないことは、彼らの素晴らしい演奏が魅せてくれると思います。
様々な国の音楽がそうであるように、ジャズもまた『即興』が腕の見せどころだったりします。
この映画を観て、即興というのは、地道に基礎を、練習を積んで積んで積んできたからこそ、聴いていて心地よいのだろうと、あらためて実感しました。
(私は特にバーンスリ=竹笛の演奏に感動しました)
そして、この映画を観てそのように感じた帰り道、大好きな陶芸の先生の言葉を思い出しました。
*
基礎をきちんとやっていての
偶然の歪みやへこみは、味がある。
そこに変な意図がないからや。
けれど、基礎をおそろかにして、奇をてらったものを作ると
その作品は、しんどい。
(しんどい=この場合はToo Muchみたいな感じ)
作為的なものが、作品に表れてしまう。
*
これは、陶芸(芸術)に限ったことではないでしょう。
私の仕事…施術でも、デザインでも…同じことが言えます。
基礎をきちんとやって、数えられないほどたくさん
経験させていただいたからこそ、一人ひとり、その時の状況に合わせた
施術ができるようになったのです。
(もちろんセンスもありますが)
素晴らしい演奏とコラボレーションだけでも、見る価値があると思います。
東京は、渋谷ユーロスペースで上映中です。
*** お知らせ ***
ラストです! あと1名様となりました!
〜新月の9月1日は、貴女の中の女神性が目醒める日〜
スピリチュアルメイクと
AFP(アート・オブ・フェミニン・プレゼンス)で
貴女の中にある美しさ、女神性に目醒め、思い出し
その場所をゆっくり辿り、還ってゆきましょう。
最後の女神は どなたでしょう………